池田銀行はNTTコミュニケーションズと共同で、平成15年4月21日より「キャッシュカードのIC化による多機能サービス実験」を開始した。第1段階では1枚のカードに接触型と非接触型の2つのICチップを搭載したカードを行員に配る。カードには、キャッシュカード機能に加え、ATM振込カードやクレジットカードなどの金融取引機能、ICキャッシュカードを用いたインターネットバンキング機能や端末ロック、建物入退室管理さらにリモートアクセスといった多面的な機能を揃えている。
「“セーフティパス”を採用したのはハイセキュアなネットワークにより、安心で便利なICカードの利用が可能になることを評価したからです。今回の実験は第一フェーズの位置づけです。交通機関や駅ビル及びターミナル周辺のショッピング街、また行政との連携などを視野に、第二フェーズ・第三フェーズと重層的に実験を発展させるつもりです。多機能ICカードは従来のキャッシュカード、ATMの解釈を変えてしまうほどの可能性を秘めていますからね。」と語る池田銀行の服部盛隆頭取は新たな付加価値を生み出すツールとして、多機能ICカードに大きな期待を寄せているのである。
|